早期発見、予防がとても大事です
一度骨折してからでも大丈夫!!
これからの骨折を予防しましょう
当院では予防のお手伝いをさせてください
骨粗しょう症ってどんな病気?
特に症状はないことがほとんどです。
とても有名な病気ですが、だんだんと骨が脆くなり、転倒したり、重たいものを持つだけで簡単に骨折をしてしまう病気です。
- 歳をとって昔より身長が低くなってきた
- 腰が曲がってきた
- 腰が痛い
- 背中が痛い
これは、もしかしたらいつの間にか背骨の圧迫骨折をきたしているかもしれません。
背骨の圧迫骨折や大腿骨の頸部骨折、手首の橈骨遠位端骨折が3大骨折として有名です。いつの間にか骨折していることもありますが、基本的には骨折はとても痛い病気です。できるだけ痛い思いをせずにすみますよう、とにかく予防が大事です。
何歳くらいからなるの?
女性がほとんどで、閉経を迎える50歳代から発症してくることが多いです。60歳で3人に1人、70歳で2人に1人とも言われています。有病者は1300万人ほど(人口の約10%)と報告されています。
どうやって骨粗しょう症を調べるの?
とても簡単です。
受診をしていただき、トップページにもあるDXA(デキサ)法を用いた骨密度計測機器で測ることで知ることができます。最も骨折しやすい腰椎と大腿骨近位部の2箇所をX線を用いて撮影します。DXAは、あなたの骨密度を数値にしてみることができます。
20代と比較という項目において、70%を下回っていれば、治療を開始することをオススメします。
検査はレントゲンのように撮影を行うだけで怖くありません。5分程度で終わります。
採血も一緒に施行させていただくことがあります。採血では、現在のカルシウム数値を確認したり、骨吸収と骨形成のバランスを確認したりして、より正確に骨粗しょう症のタイプを捉えたいと思います。
治療はどんなことをするの?
治療薬は大きく分けて、内服薬と注射薬があります。
内服薬には、活性型ビタミンD、ビタミンK、カルシウム製剤、骨吸収抑制剤(ビスホスホネート)、SERM (選択的エストロゲン受容体調整剤)などがあります
注射薬には、骨を作る力を強化する骨形成促進剤と、骨を吸収する力を抑える骨吸収抑制剤があります。
どの治療薬の組み合わせがいいか、骨密度や採血結果を見た上で、最も身体に合っていると思われる治療薬を個別にカスタムして処方を行なっていきたいと考えております。
もちろんオススメが注射薬であった場合などに、どうしても注射が嫌などのご要望があれば極力意向にお応えしていきたいとも思っております。
検査の頻度は?
4ヶ月から半年に1回検査を行っていただくことが多いです。まだ治療を開始するほどの骨密度低下を認めていない方においては、1年に1回の検診目的の計測をオススメしております。
Q&A
- カルシウムをたくさん摂っていると骨粗しょう症にはなりませんか?
- いいえ。骨粗しょう症になる可能性はあります。カルシウムは身体に吸収されにくいため、一緒に摂取する食べ物に影響されます。
【一緒に摂るといい栄養素】
ビタミンD:腸管からのカルシウムの吸収を促進してくれます
ビタミンK:カルシウムが骨に取り込まれて骨を作る機能を高めてくれます
食事で必要量を全て摂取することは難しいので、実際には骨粗しょう症治療薬を使用してもらうことが一番簡単な方法だと思います。
- 薬を飲むと歯の治療ができない?
- 歯の治療はできます。
問題のないことがほとんどですが、薬の種類によっては、抜歯などの処置や手術時に注意が必要です。
歯科医師と連携をしっかりとっていきたいと思っております。
- 骨密度がよくなれば薬をやめてもいいですか?
- はい。やめることは可能かもしれません。
ただし、骨密度の経過を半年に1回は確認することをオススメします。もしまた数値が低下してくるようであれば治療の再開をご提案させていただくことがあるかもしれません。
最後にお願いがあります。
適度に日光を浴びてください!
適度に運動をしてください!
骨粗しょう症を防ぎ、歳を重ねても健康に自分の脚で歩くことができる人生を送るお手伝いをさせてください。