入谷式足底板(インソール療法)
理学療法士が作製する
いしばし整形外科の
オーダーメイド・インソール
足底板とは、靴の中に入れるインソール(中敷き)のことです。
いしばし整形外科では、足底板専門の理学療法士が患者様お一人おひとりの症状や足部の状態、歩行動作に合わせて“入谷式足底板”を作製しております。
インソール療法

入谷式足底板とは

一般的なインソールは、単に足型を採型し、足部アーチを持ち上げて体重の偏りが分散するように作製されることが多く、姿勢や歩行さまざまな動作の改善には至らないこともよくお聞きします。
入谷式足底板は入谷 誠 理学療法士(足と歩きの研究所)によって考案された治療概念であり、理学療法の一環として用いられています。
インソール療法

特徴

  • 完全フルオーダーメイド(ベースとアーチパッド)で作製
  • テーピングやパッドによる足部の詳細な評価
  • 作製過程での歩行動作やさまざまな身体動作による確認
  • 足部からの”運動連鎖”を利用した身体機能の改善など

足底板の構造

足部には、3つのアーチがあり、アーチパッドはそれら3つのアーチを支える構造になっています。
  • 内側縦アーチ
  • 外側縦アーチ
  • 横アーチ
足部アーチを支えるアーチパッドと中敷きベースにわけられます。
インソール療法
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足部からの「運動連鎖(kinetic chain)」を利用

運動連鎖(kinetic chain)とは、”ある関節や部位の動き”や”位置の変化”が、隣接する関節や全身の動きへ波及する現象をいいます。足部は歩行動作において唯一地面と接する部位であり、荷重・衝撃吸収・推進力発生の起点となるため歩行や様々な動作において重要な役割を担っています。
歩行時の足部機能を足底板を用いて無意識下でコントロールすることで、良好な歩行動作や身体動作を引き出すことができます。
インソール療法

このような症状の方に適応があります

  • 足やひざ、股関節など、歩行時に痛みや違和感を感じている方
  • 変形性膝・股関節症などの下肢関節変性疾患による歩行時の痛みが気になる方
  • 外反母趾などの足趾の変形や足部変形でお困りの方
  • 足底のベンチや魚の目またはタコでお困りの方
  • 下肢関節の術後で歩行時に違和感を感じている方
  • スポーツパフォーマンスを向上させたい方など
このような症状でお困りの方は、
石橋医師またはリハビリテーションスタッフへ
ぜひ一度ご相談下さい。

作製手順

問診および足部状態や、足底板を挿入する靴(シューズ)の確認
問診を行い、足部や身体の状態、痛みや症状の確認を行います。
また、作製した足底板を挿入する靴の状態や形状を確認します。
※足底板を挿入する靴は、中敷きが取り外せるものが望ましいです。
インソール療法
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足部とアーチパッドへのマーキング
足部の骨指標に水性ペンでマーキングを行い、足のサイズに応じたアーチパッドと呼ばれる材料(ポロン)にチェックを入れます。
インソール療法
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足部にテーピングやパッドを貼り、歩行動作や前屈動作を行う
足底板の形状を決定するために、足部にさまざままテーピングを貼って歩行します。
足底板の高さ(厚さ)を決定するために、足底部に0.5mm間隔でパッドを貼って歩行や前屈動作を行います。
歩行動作や前屈動作を行い、症状が改善する最適な足底板形状や厚さを決定していきます。
インソール療法
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インソール療法
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アーチパッドの研磨および中敷きベースの作製
左右のアーチパッドを評価採型にて決定した足底板形状になるように、リハビリルームのフィニッシャーという機器を用いて理学療法士が一つ一つ研磨を行います。
また、靴の形状に合わせて中敷きベースの作製を行います。
インソール療法
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アーチパッドを中敷きベースに貼り付け、実際に靴へ挿入し歩行する
研磨したアーチパッドを中敷きベースへ貼り付け、歩行動作を確認します。
靴に合わせて足底板のカウンター研磨や高さの調整を行い、足部や良好な歩行動作に最適な足底板に仕上げていきます。
インソール療法
足底板を実際に使用していただき、裏張りを行い完成です
作製した足底板を日常生活等で実際に使用していただき、歩行や様々な動作、症状に応じて微調整を繰り返します。歩行動作や症状改善を確認した後に、足底板の裏面にシートを張って裏張りを行い完成となります。
インソール療法
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運動器リハビリテーションによるフォローアップ
完成した足底板を使用したうえで運動器リハビリテーションを行うことで、さらなる症状の改善や再発予防などの効果が期待できます。

予約と料金について

予約

※足底板作製は完全予約制です
いしばし整形外科では作製時間を考慮し、2日にわけて足底板診療を行っています。
  • 評価採型日(作製手順1〜4):1時間程度
    足底板の形状を決定する評価および採型までを行います。
  • 足底板お渡し日(作製手順6〜7):30分程度
    作製した足底板を靴へ挿入し、調整を行いお渡しいたします。

料金

左右両側(1足)の料金になります。料金の支払いは評価採型日にお願いしております。
※足底板作製は保険診療の適応外となります。

一般

19,800円(税込)

中学生以下

15,400円(税込)

製作者のひとりごと

私が入谷式足底板に出会ったのは臨床を始めて3年目のことでした。当時、膝関節を中心とした下肢関節のリハビリテーションに従事していたのですが、治療ベッドの上では一時的ではあるものの治療効果を出せるのですが、患部へ荷重をかけたり歩行動作を行うことで、症状が再びぶり返してしまう患者様を何人も経験していました。 そんな中、当時働いていた職場に「入谷式足底板」を作製できる理学療法士がおり、その理学療法士は私が治療効果を維持できずに悩んでいた患者様をたった一枚のテーピングを足部に貼るだけで膝の症状を一瞬で治してしまいました。臨床3年目の私にとっては衝撃の出来事でした。
後に知るのですがそのテーピングは、入谷式足底板の直接的評価テープの一つであり、わずかなテーピングでも適切な誘導を行えば、歩行動作や身体の様々な動作に影響を及ぼすことを知りました。
その後は足部からの運動連鎖を用いたリハビリテーションを行うべく、公式セミナーや福岡支部研修会へ参加し学びを深めるとともに、臨床現場で患者様へ足底板を作製することで一歩一歩経験を積ませていただきました。しかし入谷式足底板を実際に作製するのはものすごくハードルが高く苦労した時期があったのを今でも覚えています。そんな時期を経験したこともあり、この久留米の地で、いしばし整形外科で、入谷式足底板を作製させていただけることを大変うれしく思っております。
詳細な評価より作製される患者様に適した入谷式足底板は、ひとつひとつの工程を丁寧に確実に、そして確認作業を怠らないことでしか作ることができません。現在でも足底板の評価を行う前には、自身の気持ちを一定の状態に落ち着け、今できる最高のものを提供できるように常に心がけております。
お一人おひとりと歩くことから始まる喜びを共に作製できるよう、今後も精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
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Q&A

作製した足底板は別の靴にも使用できますか?
同じサイズ、同じタイプの靴であれば入れ替えて使用可能です。
靴のサイズが異なれば足底板が靴の中でフィットしない可能性があります。また靴にはさまざまなタイプがあります。革靴やパンプス、スニーカーなど靴のタイプが異なれば同じサイズであっても足底板がフィットしない可能性があります。
足底板を洗うことはできますか?
洗うことはできません。
足底板はボンドや特殊なテープで接着しています。水で洗ってしまうと、ボンドやテープが剥がれて破損してしまうおそれがあります。足底板が汚れた際は、ウェットティッシュ等で表面を拭き陰干しをしてください。
2足を同時に作ることはできますか?
2足同時に作製することは行っておりません。一足一足の作製になります。
別の靴へ2足目の足底板を希望される際は、スタッフへ申し出てください。1足目の作製より5ヶ月過ぎていなければ同じ評価にて作製することも可能です。
中敷きが外れない靴にも作製できますか?
作製できますが中敷きが取り外せない分、靴の履き心地が窮屈になります。
足底板の効果を高めるためにも、可能であれば中敷きが取り外せる靴をお持ちください。
サンダルやスリッパに作製することはできますか?
できません。基本的にはお断りしています。
サンダルやスリッパへの足底板挿入では、足底板の効果を最大限に得ることが難しいためです。
使用後に足底板が擦れて傷んできました。修繕はできますか?
可能な範囲で修繕いたします。修繕が困難な場合は、再び作製することを提案することもあります。
丁寧に使用していただいた足底板は数年の耐用年数があります。(スポーツ活動での使用では消耗は多少早くなります)ですが、消耗品ではありますので破損や傷みが激しい場合はご相談ください。
あまり歩けないのですが、足底板は作れますか?
作製することは可能ですが、歩行ができなければ適切で効果のある足底板の作製は困難です。
入谷式足底板は歩行動作や様々な動作を行うことによって、足底板の形状を決定していきます。ある程度の歩行ができなければ正確な評価ができないため、良質で適切な足底板が作製困難になります。作製において室内歩行ができる程度の歩行能力は必要になります。